昭和レトロの聖地が魅せる令和の逆襲:旭川「高砂温泉」が今、国内外の旅行者を惹きつける理由【2026年最新レポ】
高砂 温泉の巨大なネオン看板が、旭川の夜空に怪しくも愛おしい光を放っている。かつて「お風呂のデパート」として親しまれ、存続の危機を乗り越えたこの老舗温泉が、2026年の今、空前のレトロブームとサウナカルチャーの波に乗って奇跡的な復活劇を遂げているのをご存じだろうか。旅慣れた湯巡りファンはもちろん、Z世代や訪日外国人までもが、この独特な昭和ノスタルジーを求めて北の大地へと押し寄せている。
かつての活気を取り戻すどころか、新たなカルチャーの発信地としてブレイクしているのが高砂 温泉だ。その魅力は単なるノスタルジーにとどまらない。最新の温浴トレンドと古き良きディープなディテールが見事に融合し、訪れる者を一瞬で虜にする独自の体験がそこにはある。なぜこれほどまでに人々を引きつけてやまないのか。現地取材で見えてきたのは、時代の波に抗いながら進化を続ける温泉施設の圧倒的なエネルギーだった。
「お風呂のデパート」の異名は伊達じゃない!迷宮のような多種多様な湯船
暖簾をくぐると、目の前に広がるのはまさに温泉のテーマパークだ。泡風呂、薬湯、電気風呂、そして滝のように流れ落ちる打たせ湯。かつて「お風呂のデパート」と謳われた名に偽りはなく、浴場内を歩くだけで探検家気分を味わえる。
特に目を引くのは、鮮やかな7色の光に彩られた名物浴槽だ。湯気の中に浮かび上がる光景は、どこかSF的でありながら、同時にたまらなく愛おしい。泉質は肌に優しいナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。じんわりと芯まで温まる湯は、北海道の厳しい寒さを忘れさせてくれる力強さがある。
令和のサウナ熱と奇跡の融合:水風呂とととのいスペースの進化論
近年のサウナブームは、ここにも大きな変化をもたらした。伝統的な高温サウナはそのままに、熱波師によるアウフグースイベントや、地下水を引き込んだキンキンに冷えた水風呂が愛好家たちの心を掴んで離さない。
外気浴スペースに身を委ね、旭川の清々しい風を感じる瞬間。それは日々の喧騒を瞬時に吹き飛ばす至高の体験だ。レトロな佇まいの中に密かに組み込まれた最新のサウナスペックに、熱狂的なサウナーたちが感嘆の声を上げるのも無理はない。
昭和グラマラスな館内探検:ゲームコーナーと懐かしのインテリア
風呂上がりに廊下を歩けば、タイムスリップしたかのような錯覚に陥る。昭和の匂いを色濃く残すゲームコーナーには、いまや貴重となったレトロゲーム機がズラリと並ぶ。カチャカチャと音を立てるインベーダーゲームや、色あせたテーブル型筐体。
廊下のあちこちに配置された味わい深い看板や調度品は、SNS時代を生きる若者たちにとって「一周回って新しい」最高のフォトスポットだ。古いものをただ残すのではなく、愛着を持って磨き続けるスタッフの美学が、空間全体に心地よい温もりを与えている。
地元旭川の美食と湯上がりの一杯:ローカルフードの熱狂
温泉を満喫した後の愉しみといえば、やはり食だ。大広間の食堂では、旭川ラーメンはもちろん、地元の新鮮な食材をふんだんに使ったジンギスカンや、名物の瓶牛乳が味わえる。
特に湯上がりに飲む冷えた地ビールと、熱々の地元グルメの組み合わせは悪魔的だ。近隣の農家から直接仕入れる野菜を使った季節限定メニューも豊富で、単なる温泉旅館の食事にとどまらない本格的なローカルフードの宝庫となっている。
2026年現在のアクセス事情と賢い日帰り&宿泊活用術
アクセスもかつてよりはるかにスマートになった。JR旭川駅から車やバスでわずか十数分という好立地に加え、2026年現在はスマートライドシェアや観光周遊バスのルートにも組み込まれ、車を持たない旅行者でも気軽に足を運べる。
日帰り入浴でサクッとリフレッシュするも良し、昭和モダンな部屋に泊まって夜の静寂とともに何度でも湯に浸かるも良し。混雑を避けるなら、平日の午後早い時間帯か、宿泊客だけの特権である早朝の入浴が狙い目だ。
受け継がれる「湯守」の情熱とこれからの温泉文化
時代の波に飲まれ、姿を消していくレトロ温泉施設が多い中、なぜここは生き残り、輝きを増しているのか。その陰には、地域の財産を守り抜こうとする湯守たちの並々ならぬ情熱と、変化を恐れない柔軟な発想があった。
古き良きカルチャーを愛おしみ、新しい風を吹き込む。旭川の丘の上に立つこの温泉は、単なるリラクゼーションの場を超えて、人と人、過去と未来をつなぐ交差点として、今日も温かな湯を湧き上がらせている。 (出典: 高砂 温泉(Yahoo!ニュース))